【中東で工場見学】UAE・オマーン陸路ドライブ旅2:アラビア伝統のお菓子工房

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港町ソハールで一泊した後、この一日で首都マスカットに向けて移動する。

よく晴れた快適な朝。やはり中東では12月など真冬が快適な季節だ。

ホテルには国王の肖像画とともにこの街のシンボルであるシンドバッドの絵が壁に描かれている。

いわゆるアラビアンナイトとも言われる千夜一夜物語に描かれた冒険譚である。

シンドバッドはこのソハールという町から巨鳥に遭遇したりする大航海に出航したとされている。街自体は小規模であるものの、昔はこの乾燥した砂漠エリアにとって重要な街だった。

この港町は古代から重要な交易拠点とされ香料・金・象牙、またオマーンの名産とも言える香木などが取引されていた。歴史的文献にも登場し、アラビア圏では大変著名な探検家であるイブン・バットゥータも訪れ、その繁栄を記述している。現代においても港湾物流産業や工業地区の石油化学・金属産業はオマーンにとって重要な戦略拠点だ。

マスカット方向へと車を運転。UAE国境から海沿いに出るまでの道と比べるとソハール・マスカット間の道は結構交通量もある道路だった。時折ラウンダバウトもありながら片道三車線くらいの道路がずっと続く。

オマーンでは首都マスカット都市圏に最も人口が多く、次いで西部イエメン国境近くのサラーラ都市圏が二番目に多く、ソハールは国内三番手の町と言える。サラーラは距離がかなり離れていて完全に独立した経済圏となっているので、実質的にマスカット・ソハール間を繋ぐ道路は国内でも有数の重要な道路と言える。

マスカットに近くづくに連れて段々と建物が増えてくる。郊外のBarkaという場所で停車。

ここに伝統的なアラビック菓子の工場があったので立ち寄ってみることとした。

オマーンの伝統的銘菓でハルワという。粘り気のある日本のういろうのようなもの。見栄えはあまりよくないがスパイスの効いた甘味で意外といける。色々な味付けがあるようだ。

巨大な鍋にローズウォーターや砂糖、ナッツ類、各種スパイスを入れて職人が長時間かけて煮詰めて作るだそう。

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