【中東のパリでぼったくり被害にあう】レバノン・ベイルート到着初日

かつて海外駐在が珍しく商社がメーカーの海外取引を背負っていた一昔前は今や繁栄するドバイなど見る影もなくレバノンのベイルートこそが各社が中東地域拠点オフィスを構える都市であった。

そんな国際色豊かな国は中東では珍しくキリスト教徒も多い国である。

到着したベイルート空港は心なしかファッショナブルな人の多い印象。流石に中東のパリと呼ばれるだけある。

空港を出て空港タクシーというものを探すが, 正直どれが正式に認可されたものでどれが白タクなのか全く分からない

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しょうがないので話しかけてきた人の中から一番安い値段を提示するものと交渉する。

念のためライセンスを見せて貰い(といっても偽造のものを用意している可能性もあるので安心はできない)価格を合意。

言い値の半額ぐらいに値切ろうとしたのだが, 強気なアラブ人気質だけあってほとんど下がらなかった。そして乗せられたのはまさかのバイクであった。

いやいや話が違うぞと思うのだが, 近くの駐車場に止めているからそこへ移動するとか。

この時点で白タクだと確信するのだが, そもそも空港に正式なタクシーが止まっている様子もなく全部白タクに見えたため完全に運ゲーである。到着したのが深夜という事もあるのかもしれない。

(ただ後で考えたところDeparture側に到着するタクシーを捕まえるのが一番良いのかもしれない)

そして空港近くの駐車場へと移動したのだが, これがまた薄暗い中に駐車場があって怪しさ満点。車にはタクシーのようなランプも天井には付いていない。今更後戻りもできないのでその中の一つの車に案内され, これに乗車した。

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さっき空港で聞いた時にはクレジットカードは使えるという話だったのだが, この時点で再度確認すると先ほどの話とは食い違いクレジットカードは使えないといわれた。ただホテル近くのATMへ案内するといわれたので空港へ戻るわけにも行かず, このまま乗っていくこととした。

街中へ向かう事数十分。

ベイルートはアラブ圏では最も早くから都市開発が行われてきたため首都高と同じような感じがある。昔の交通量で道路を設計したため都市高速ではあるものの, 他の中東諸国とは違って少し狭い。また理路整然とした感じではなく既に開発の進んでいた都市を縫うようにして造られた感じが首都高と似た雰囲気であった。

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そしてホテルへ到着するのだが, ここでまたトラブル発生。

何と部屋が空いていないという事であった。宿泊予約アプリのアゴダから物凄く評価の高いホテルを事前に予約していただけあってこの対応は意外であった。ロビーでも良いからどこかで寝かせてくれと交渉するも断られ、別のホテルを案内された。

そちらへ移動すると先回りしていたスタッフからここもいっぱいだったと言われる。

時刻は既に24時を過ぎている。一旦予約したホテルに戻ってトイレを済ませてから, 相談。

受付がこのドライバーが別のホテルに案内するというからそっちのホテルへ行ってくれというのだが, これまでの不確かな情報からの言動が怪しいため先ずはその別に手配するホテルのマネージャーに電話させる。そして料金は同じ値段なのかと確認するとそうだという事であった。

そしてそこから海岸沿いのホテルへとタクシー移動。

先ずは途中のATMでお金をおろす。

そして付近のホテルに到着し紹介されたホテルのフロントでさっき電話のあったものだというと、泊まれるは泊まれるのだが, 何故か予約したホテル料金よりかなり高い値段を言ってきた。

まるでインドのような訳の分からない,振り回され具合に怒りが爆発しそうになり, いやいやおかしいだろうと揉めるが相手は頑なにこの値段だと言い張る。

受付のスタッフじゃ話にならなさそうなのでマネージャーに電話させろと言い, そこでドライバーがさっきの元の予約したホテルの人が電話して同じ値段で止めさせてくれと言っていたよと現地の言葉でフォローしてくれた。

そこでやっと受付スタッフも事態を飲み込んだらしくチェックインさせてもらうことができた。

しかし, レバノンは美しい国だと聞いていただけに到着したばかりで疲れている状態でこの対応はなかなか嫌な思い出をいきなり作らされてしまった。土地勘のない見知らぬ国の一泊目から格安ホテルを予約してしまったのは今回の反省点だ。

明朝以降での名誉挽回に期待したいところだ。