

前日宿泊したニズワの中級ホテルを早朝に発ち向かったのは前夜も訪れたニズワスーク。


何故ここに来たのかというと金曜日に競りが立つからだ。常設の通常の市場だけでなく、様々なものが持ち込まれてそれに周りの人が値をつけていく。最も高い値を提示した人が競り落としていく方式だ。


特に知られているのがこちらの家畜の競り。業者が牛・羊・ヤギなどを次々と持ち込んできており、それらが目利きされている。



家畜市は夜明けから始まり早朝が最も盛り上がるそう。



やっていることは普通の競りだが、歴史的遺産施設の中で伝統衣装に身を包んだ人達が行っているのは商取引の活気と共に地域の伝統を感じられる。来ている人達のほとんどは地元の人間だがホリデーシーズンのためか一部欧米や日本などからの観光客もちらほら見かけた。



家畜だけでなく野菜や果物、デーツ・蜂蜜など食料品系も大八車やピックアップトラック等で運び込まれて道端にビニールシートが敷かれ多く取り扱われていた。



ペット用のものか鳥も駐車場の端っこの方で取り扱われている。


夜よりも朝の方が見晴らしの良いスークの外観。16世紀には国の首都だっただけあって立派な様相だ。


ニズワから車で急傾斜の道とややオフロード気味の道を愛車で走る事数時間。やってきたのはアラビアのグランドキャニオンとも言われるジャベルシャムス。


アラビア語で太陽の山という意味だそう。オマーン最高峰かつ、物凄い高低差のある谷間が見られ息を吞むような絶景。
この谷は中東特有のワディという枯れ川でごくたまに雨が降った時のみ川ができるが、晴天の通常時は水は流れていない。
何百メートルにも渡って続く険しい崖はトレッキングができるように整備されている。ゴツゴツした岩肌の足元に気を付けながら自分も30分程歩いてみたが、きちんと準備して長時間トレッキングする訪問客も多いようで多くの登山客とすれ違った。


トレッキングルート入口には有料の簡易トイレと小さな売店があり飲み物や軽食を購入が可能だ。
付近には土産物もあり、手芸の小さなお土産を購入した。


下山して街へと向かう。一番近い大きな町であるニズワに泊まろうかと思ったのだが、中東の祝日シーズンで旅行客が多いからなのかホテルの相場が上がっていたので車を数時間走らせてマスカットまで戻ることとした。


やってきたのはマスカットの巨大モール。自家用車が泥だらけになってしまっていたので洗車をお願いしてその間にブラブラする。


オマーンの中東とは思えない大自然を満喫できた日であった。翌日からはUAEへの家路につくことに。