【京成線全面運休で飛行機に間に合うか?】台湾一周旅その壱:衝動が抑えられずに高雄へ

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日本にまだ住んでいた頃のとある日スカイツリースタバでコーヒーを飲んでいると・・・

眼下には台湾フェスティバルの光景が広がっていた。興味を抱き行ってみると・・・ 

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美しい台湾の色に彩られていた。どうやら台湾への旅行を誘致するための催しのようだ。

同じ期間には上野公園での台湾祭りや観光EXPOもやっていたから一連のキャンペーンの一環なのだろう。そういえば長澤まさみが出ているCMもやっていた。

https://youtube.com/watch?v=3jkUjVJs-Co%3Ffeature%3Doembedwww.youtube.com
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その次の週末・・・。午後休を取得した金曜日に台湾に向かっていた!

出発3時間前に最寄りの押上駅へ向かう・・・

そして駅で知らされる衝撃の事実!京成線は全面運休です, という構内放送でのお知らせ・・・

京成、全線運転見合わせ 復旧未定、スカイライナーも運休

学生時代に青春18キッパーをやっていたから路線図は人より頭に入っていたはずだった。しかし, 思い返すも東京と成田を繋ぐ別の路線は思い当たらない。携帯で色々検索するも詳しい情報は分からない。どうやらこの日は昼間からずっと運休だったようだ。

自力の解決は無理とあきらめて, 駅員に尋ねる。すると, 錦糸町から成田空港行きに乗れと。はてそんな路線あったっけかなと思いながらも駅員の言葉を信じて錦糸町へ行く。

そして駅に着いて電光掲示板を見るも・・・ そんな電車はない!!!(厳密にはあるのだが本数が少なく時間もかかるよう) 

こりゃどうしようかと困っていたが, 成田空港へ繋がっているのは京成線だけじゃなくJRも乗り入れているはずだという事を思い出す。乗換案内に表示された通りに上野駅へ向かうことにした。

錦糸町から秋葉原で乗り換えて上野駅へと行く。着いた頃には, もうフライト二時間前が迫っていた。上野駅で駅員に尋ねると確認するからちょっと待ってくれとの事。不穏な空気を感じつつも仕方なく待っていると・・

嫌な予感は当たり成田行きの特急は今でていないとの事であった。よくよく考えれば, 上野から出るスカイライナーも京成線の路線を通るため, 京成線が全面運休である以上出ていないのは当たり前なのだが, この時はそんな事まで頭が回らず, 何とか空港までいく方法を必死に考えていた。

電車が使えない以上は道路を通って行くしかない。タクシーで行ってしまう事も考えたが, 今回のような近場旅行では旅費よりも高くなってしまいそうで予算を考えたらタクシーは使えない。しかし, そこでバスがあるという事を思い出した。

上野駅周りで調べるもここからは出ていないようだ。まぁ普段は成田空港行きの特急がここから出ているのだから, わざわざバス路線は設定されていないのだろう。スマホで調べると東京駅からバスが出ていた。

これが最後の手段!と急いで東京駅へ向かう。山手線に乗っている間にバス乗り場を調べて頭に叩き込んでおく。

そして到着した瞬間にダッシュで八重洲北口へ向かう。この時の駅の構内放送でスカイライナーとは別に成田エクスプレスという特急があった事を思い出したが, どうやら予約でいっぱいのようだった。

駅前の交差点を超えて, バス乗り場へ向かうとそこにはつづら折りになった長い行列が。 並んでいたおっちゃんにチケットはどこで買うのか聞いて並ぶ。

目の前に止まっているバスに前に並んでいた人たちが乗り込むのだが, 順番がまわってくる前に満員になる。泣

次のバスの出発予定は30分後こりゃもうだめか・・・

と絶望するも, どうやら今日は臨時バスも出動してひっきりなしに出ていたようですぐに次のバスが来た

このバスの満員直前にギリギリ乗り込むことができた。しかしまだ安心できない。1時間で着けば何とか飛行機30分以上前には到着しそうだが, バスが遅れる可能性もある。渋滞していないことを祈りつつ, 着いたところで, おちおちカウンターでチェックインしている暇も無さそうなので, 初めて使うWeb Check-Inを試してみる。これは意外と簡単で, フライト番号とパスポート情報さえ手元にあれば, それを入力するだけですぐに完了する事ができた。

空港には何とか40分前ぐらいには到着した。今回預ける荷物がない。すべて機内持ち込みだ。だから空港へバスが着いた瞬間にチェックインカウンターを通り過ぎてすぐに手荷物検査へ。運よくすいていて直ぐに保安検査を通過する事ができた。

出国審査も既に自動手続きの登録をしていたから列に並ぶこともなく当時の最新システムとして導入されていたバーコードをかざして指を押し当てるだけで一瞬で通る事ができた。そして飛行機の出発に無事に間に合ったのだ。

バスを降りてから出国まで計5分ぐらいだ。空港ってこんなに早く済ませる事ができるのか!という事実にショックを受けつつも, やっと安心して搭乗待ちする事ができるようになった。自己ベスト記録を塗り替えることから始まった今回の旅であった。

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飛行機に乗ってから台湾までは早い。

気づいたら眼下には高雄の綺麗な夜景が見えていた。上から見ると港を中心に発展してきた街である事が分かる。港のあたりの光の量が異常に多いのだ。

空港へ降り立つと, ここは空港というよりも, どこかのバスターミナルのような雰囲気。夜に到着したからというのもあるだろうが, 人も閑散としているし, どこかわびしい雰囲気だ。 (この後に知るのだが, 高雄の新幹線駅の方がよっぽど近代的な雰囲気で空港らしかった。台湾では日本と同じぐらいに鉄道文化が隆盛しているような気がする。)

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駅から電車に乗って中心部のゲストハウスへ向かう。運賃は30元。

台湾では駅をはじめとして様々な場所で何故かマスコットキャラクターにも遭遇する。これも日本と似た雰囲気だ。

ゲストハウスの最寄り駅である美麗島駅に到着。

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この駅の美しい天井は高雄の象徴でもある。駅の別名はフォルモーサ

大航海時代にポルトガル人が台湾島をこう呼んだのだそうだ。

一旦予約していたゲストハウスに立ち寄ってから付近にある大きな夜市へ。

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ここは通りが広くて人はたくさんいても歩くのに不快さはないから歩いていてとても気持ちが良い。台北の小さな路地の夜市よりストレスなく楽しめる。

飲食物だけでなく、ゲームなど定番の屋台が並ぶ。自身も肉の串焼きや台湾式紅茶などを購入。やはり台湾といえば夜市の食べ歩きである。

こうして無事に台湾に到着して旅を始めたのであった。

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