沿岸部の大きな町が多いUAEにとっては砂漠に囲まれた内陸部の町はいわば地方都市にあたる。
アブダビ首長国内オマーンとの国境沿いに位置するアルアインは内陸部の元オアシス都市だ。特にアブダビの人間にとって、かつては真珠採取のシーズンを除けば生活の拠点となっていたアルアインは実家的な位置づけの町である。


アブダビのバスターミナルからはアルアインまで30ディルハム。
ドバイ・アブダビ間のバスと同様に専用の窓口でチケットを購入しなければならない。


アルアインのバスターミナル。到着までは2-3時間ほど。
建物内は広くて混雑しておらず、雑多な雰囲気のドバイやアブダビのバスターミナルよりもよほど綺麗である。



ターミナルそばのスーク。


ハチの巣がそのまま売られていたりしてローカル感が強い。
奥の方ではアバヤを着た女性もござの上にものを置いて売っていたのだが、話しかけてもアラビア語しか通じず、値段表示も当然ないので一見さんにはなかなかハードルが高い。


アルアインで特に名の知られたスポットがアルアインオアシス。街中の一角にナツメヤシの生い茂るエリアがあるのだ。


この石造りの灌漑システムが有名だ。
オアシス付近には昔ながらの取引が行われるスークや小規模商店が密集した場所もある。


ちなみにアルアインには国際空港もあるのだが規模はかなり小さめ。
アブダビ行きの便もあるが回送扱いとなっていた。定期フライトは出稼ぎ労働者の母国である南アジア行きが多いようだ。


アルアインモールでは旧ユーゴスラビアのモンテネグロ民族舞踊のパフォーマンスがなぜか実施されていた。



そしてアルアイン随一の絶景スポットであるJebel Hafit。ちょっとした山岳道路はよく整備されていてドライブが楽しい道だ。


山頂にはちょっと売店やカフェがあり、ここからUAE側と国境を挟んだオマーン側の双方の景色が眺められる。



ここから見下ろした砂漠エリアには古くからある墓場があり世界文化遺産にもなっている。
といっても間近でみたところで特段の感動はない非常に地味な遺跡だ。





夕方陽が落ちてくると下のようになりこの時間帯が最も美しい景色となるのだとか。


山を降りて少し走ったこちらがその墓場エリアへと続く道なのだが、夏季は閉鎖されているという事であった。


こちらは通りすがったグランドモスク。
アブダビのグランドモスクほどではないのだが、こちらも平べったい半球状の屋根が美しく興味深い建築デザインだ。

さて家族連れには人気のアルアイン動物園へといってみた。
こちらはサファリドライブが人気だが別料金で値段も張るので普通の動物園エリアを訪問。



日中の暑さだと周るのがかなりしんどいが無料で乗車できる園内の機関車型電気自動車に乗ることができる。


カメラの状態が悪く写真が撮れなかったがアラビアンオリックスが多く飼育されていた。
こちらは学習施設内の様子。



世界中の様々な砂漠の砂の展示。




バード飼育施設内の様子。
結構広いのだが誰もいなかった。





最後に寄ったハンドクラフトフェスティバルではアラブの伝統音楽に合わせて地元の人たちが踊っていた。
