この記事のもくじ
プーケットから前日に購入したバスチケットを握りしめてマレーシア国境に程近いハジャイへ移動
プーケットのバスターミナルへ
パトンからプーケットタウン行きソンテウへ乗って, ラウンダバウトへ到着。もう一路線のソンテウを待っていたのだが, バイクタクシーが大きく変わらない値段で安く乗せてくれる事となったので, それで向かう事に。
交通事故が少し怖いが, やはりバイクタクシーの機動力は便利だ。

途中で日本では昔流行?したキグルミン(きぐるみ族)を発見。
まさか海外に生き残りがいたとは!それとも今流行っているのだろうか。。。
リラックマ・・・?
フォントのお洒落なバスターミナルに到着。


プーケットのバスターミナルは思ったよりローカル感が高い。
この島を訪れる外国人には飛行機が主要な移動手段になっているからだろう。

ハジャイ(ハートヤイ)行きはクラス毎にバス乗り場が異なっていたけど, あまりバスのグレードに関係なく発着している模様。

プーケットからハジャイへ
長距離バス移動に出発。南部に位置するハジャイへ南下していく。
地味に距離があって長丁場となるので, 途中にトイレ休憩を挟む。
ローカルな食糧も沢山置いてあった。



ローカルコーヒー文化であるオーリアンを購入。
コーヒー豆と穀類を混ぜてネイルドリップを用いて抽出したものである。
タイのチェーン系カフェではエスプレッソ系が中心で飲めるところは見た事ない。
屋台でも外国人は頼まないのか英語表示は見かけないが, ローカルな店で聞いてみると実はオーリアンを売っている屋台も多いのだ。
この時も英語メニューには書いていなかったが, 聞いたら売ってくれた。
独特の香りと甘みが癖になる飲み物だ。
朝プーケットを出て, 夕方前にハジャイへ到着。


ハジャイに到着
バスターミナルから歩いて駅の方へ。
本日はSAKURA GRAND HOTELに宿泊。
ハジャイでテロのあったホテルから離れたエリアにある場所できちんとしたホテルを探しておいたのだ。
ただ名前から日系のホテルかと思っていたが中国系であった。
一泊4,000円前後で泊まれるが, それに似つかわない大きなロビーとしっかりした部屋, 市内を一望できるシティビューを備えたコスパの高いホテルだ。


タイでは全国的に上座仏教が優勢であるのだが, マレーシアに隣接したタイ南部は多数のイスラム教徒が居住するイスラム教圏であり, この地域の独立運動を巻き込んでテロが起こるため外務省からの警告も出ている。
ハジャイがレベル2, 更に南下した深南部三県がレベル3にカテゴライズされている。

レベル3のメッセージは『渡航は止めてください』なので渡航中止勧告にあたる。
この上にレベル4のカテゴリーもあるが, これは世界でもイラクやアフガンや内戦中のアフリカの国ぐらいであり, 実質的に戦争中の国ぐらいなものである。
ハジャイから南下するには東海岸沿いと西海岸沿いの線路が分岐していて, どちらからも行けるが, レベル3の深南部を通るルートを避けて, 西海岸沿いに行く事とする。
ハジャイ市内散策
駅へ行ってみると, バンコクの鉄道駅では改札すらなく自由に出入りできたところが, ここでは空港のようなしっかりした荷物検査設備が備えられていた。


マラッカ海峡を挟んでお隣のインドネシア・スマトラ島でもイスラム色の強いアチェ州にて長らく独立紛争が起きていたが, こちらは多くの犠牲者を出したスマトラ大津波が皮肉にもきっかけとなり現在は平和になった。
だが, ここタイでの独立紛争は今でも現役の問題である。


チケットは当日購入という事なので, 明日の朝にまた来る事とした。
ただ, ネットで調べた時刻表に7時と書いてあった出発時間とは異なる時間で運行しているそうで直接駅まで来て聞いてみて良かった。
この後に街中をブラブラしていたのだが, 途中でミリタリーショップを見つけた。
治安維持のため多くの兵士がこの地域に常駐していると聞くから, 普通の街以上にこういった需要が多いのだろうか。


下が爆弾テロ事件により破壊されたリーガーデンホテル。

プーケットもマレーシアらしさが感じられる街並みを見られたが, この地域はスカーフをした女性も多く見かけられ, マレー・イスラム文化が支配的であることが感じられる。
やはりイスラム教圏の国であったパタニ王国の領域であった歴史的経緯によるものであろう。
一方でこの街は華僑が開発してきた街であり, マレーシアの華僑が遊びに来る街としての側面もあり, 華僑経済の影響と強さも感じさせられる。
マレー・イスラム文化と華僑経済とタイ王国の雰囲気が交じり合う複雑な様相を呈した街でもあるのだ。
しかし以前にテロのあった痕跡は特になく, 街の中心部も治安の悪さを感じさせるような事はなく, むしろ首都やビートリゾートのような喧騒もなくて, 屋台街というよりもフリーマーケットのような雰囲気でまったりとした穏やかな空気が漂っているように感じられた。


明日はいよいよ国境越えだ。