登ってきた山から降りてきて今度はトロッコの終点のところにある石油掘削装置の展示を見学。


掘削櫓
展示用の模型にしては巨大すぎるため使われなくなった本物ではないかと思う。


クリスマスツリーと呼ばれる油井用バルブ装置。
バルブといっても水道の蛇口のようなものではなく高圧機器であるため巨大。



上から見たトロッコ軌道。
風光明媚な場所にある。


書庫らしきところには大量の文書が保管されている。


博物館(陳列館)は休館中だったが, 文化館というこちらの施設は開けてくれたので訪問してみる。
どうやら自分以外に訪問者があったため開いてくれたようだ。
ちょうど良いタイミングで良かったと安心。


中には過去の歴史などが展示。


英語は記載されないが漢字を見れば何となく意味を理解できる。
やはり日本時代に工業化が進んだようだ。浅野総一郎や南北石油・宝田石油・日本石油・帝国石油などかつてあった古い石油会社の名前が連なる。


昔の日本の炭鉱村のような光景だ。
山の斜面には掘削櫓が建ち並ぶ興味深い姿。


観覧者名簿に記載を求められたので記帳。
スタッフの方は元々ここで働いていた片言の日本語を話す76歳の方であった。

油田開発で栄えた街。
台湾石油産業にとってはシンボリックな場所になっているようだ。


栄えた当時は尋常小学校や幼稚園があったようだ。




戦時中の日本語の新聞も掲示されている。
落雷事故による死人もいたようだ。


油田の大噴出なども記載





浅野総一郎や大倉喜八郎など有名人の名が年表に記載されている。


空襲の様子。
台湾は戦後複雑な歴史を辿った事で忘れられがちだが, 第二次世界大戦では被害の大きかった島である。
















博物館を後にしてバス停から駅へと戻る。


苗栗駅前へと移動。本当は46元のようだがお釣りのない仕様のようなので仕方なく100元支払い。



台鉄に乗って高鉄との乗換となる隣の豊富・新苗栗へ15元で移動。


新幹線駅の立派な建物。



日本の新幹線のような小綺麗さだが, 人はまばらで日本の地方にある利用客の少ない新幹線駅と似た空気を感じる。



台湾の夕暮れ時の田園風景は日本のよう。
今回の旅はここで一段落としていったん日本へと戻り後日旅の続きをすることに。


苗栗から終点高雄の左営までは1,000元。


台北編へと続く。