【鉄道二等車両】北部インドシナ半島縦断その10:ラオスからタイへ再びのメコン渡河

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今日は遂にこの旅の最終移動日だ。

ビエンチャンで宿泊したホテルから国境までのチケットを入手すべくバスターミナルへ歩いていく。

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ビエンチャンは首都だけあってこれまでの町とは一変建物も多いが一方で時折自然がよく残るのどかな空気もある。

ラオスに入国してすぐに船に乗ったのでSimカードを入手している暇がなく、携帯には電波が入らない状態であったが、ビエンチャンにタイ国境すぐそばのためか、時折タイ側の電波が入ってくるような状態だった。

大分歩いたなと思っていたら, 全く別の場所へ行きついてしまった。ビエンチャンのランドマークである有名な観光名所凱旋門だ。フランス植民地であった名残といえる。

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どっちにしろここには来るつもりであったので中に入る。多くの観光客で賑わっているため建物の中には大きな土産物屋が入っている。周りの観光客を見ているとタイからの旅行者が多い様子。タイからすぐ近くなので訪れやすいのだろう。

ビエンチャンは一国の首都とはいえ高い建物などないから上からの展望は非常に良かった。が、何故か写真を撮り忘れてしまった

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凱旋門からタクシーに乗ろうとしたら観光客だと分かっているからだろうが, 運転手がぼったくり価格を提示してきた。ラオスではこれまでそういった俗な出来事がなかったので, 使うのは抵抗がありタクシーをやめて道路を走っているミニバスの軽トラの荷台のようなところに地元の人達と一緒に乗ってみた。中は混雑していたが, 料金はこれまでの交通手段と桁が一つも二つも異なる2000キープで二十円程度で驚くほど安い。

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バスターミナルへ到着。メコン川を挟んだタイ側の対岸にあるノンカイまで行こうかと思ったが, タイ東北イーサーン地方の中心都市であるウドンタニ行きのバスが少しブラブラしてから乗れるちょうどよい時間にあったのでそっちを購入。

時間まで隣接する商店街を軽く散策した。

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商店は沢山あるしラオスの田舎に比べたら確かに人は多いけど, やはり他の国の首都と比べてしまうと雑然度合いも活気も一段落ちる。何もないのが強みのラオスで少しだけ何かがある状態なので, 特色が消え観光客が集まらない町だという事もよく分かる。

ラオス名物バインミーを購入。ベトナム名物としても有名だが両方ともフランス植民地であった所以だ。値段は忘れたが百円もしなかったと思う。

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バスターミナルには見慣れたデザインのバスが沢山。日本の都バスだ。中古で譲渡されたものだそうだ。

11時半にバスが出発。

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国境の改札機みたいなものを通過して出国審査は5分もかからない。イミグレーションの間はこの旅で何度もお世話になったメコン川。今まで山間部を流れていたため, 大分平らな土地になってきた事を実感する。

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ウドンタニに到着。その場でバンコク行きのバスの時間と価格を確認。

それから今度は駅へ行ってバンコク行きの列車の時間と価格を確認。元々列車で行こうかと思っていたが, 寝台車はバスより価格が高かったことに気付いたのでどっちにしようか悩む。

最終的に当初乗る予定ではなかったが, 一番安く移動できる二等車両の鉄道にしてみた。寝台車のように寝られる座席ではないので結構しんどそうだがチャレンジしてみることにした。

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駅には列車の時間を待つ人が床に寝そべったりとだらだらした自由空間だが, 夜までここで待つには長すぎるので街中のショッピングセンターとかその辺をブラブラして時間を潰す。

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夜になると街中にはなんとラーメン屋台まで出ている。食べてみたかったが, なかなかの人気ぶりで席が空いていなかった。

7時半になりバンコク行きの列車が出発。

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二等車両ははっきりいって殺伐とした感じ。運賃的にも約200バーツと格安なのでタイ国内でも相対的な富裕層が乗る列車ではなさそうである。でも向かいのおっちゃんが俺は向こう行くからワンボックス使っていいよと言ってくれたりこれはこれならではの人情があると感じられた。

バンコクには2時間ほど遅れて朝9時頃に到着したが, 時刻表通りだと朝早すぎてお店も開いておらずやる事がなくなってしまったのでちょうどよかった。

今回の旅のスタート地点でもあったフアランポーン駅だがこうして再び帰ってみると日本人の自分でもどこか郷愁に似たものを感じてしまう。

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どうして駅の空気はこんなに心に響くのだろうかと不思議に思うが, それはやはり旅人や出稼ぎで上京してくる人達, 故郷へ帰る学生達など多くの人のドラマが詰まっているからかもしれない。 

今回の旅はここで終わり, またどこか次の旅を見つけるために日本へ帰るのであった。