【雄大な山岳国に聳える城】ヒマラヤ南麓横断旅3:古都プナカ

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ブータン名物バター茶を飲みながらホテルで朝食。

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このバター茶を一口飲むと体に衝撃が走る。塩分濃度が高すぎて身体が拒否しているのが分かる。とても水なしでは飲めなさそうだ。

ブータンやチベットでは国民的に人気なバター茶だが, 健康被害が出ている側面もあるようだ。最近ではインドの影響もありチャイのような普通の紅茶も飲まれているそう。

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ガイドと待ち合わせて車に乗り込む。この日は首都ティンプーを離れて, 古都プナカへと移動。

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道のりのほとんどはやはり峠道。如何にこの国が山中にあるかがよく分かる。

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有名なドチュラ峠へと到着。

天気が晴れていればここから雄大な景色が見られるそうなのだが, あいにくの濃霧で視界がかなり悪い。

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峠にはチベット仏教の寺院的な施設。沢山の小さな仏塔が建ち並ぶ。これは108もあるそうだ。

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社会科見学のような高校生集団とも遭遇。

かつての二首都を結ぶ道沿いにある峠なので有名な場所である。

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隣にレストランがありトイレ休憩。日本なら利用もしないのにトイレを借りれば何か言われそうなものだが, そこはおおらかなブータン流で誰も気にする様子はなかった。

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プナカに向けて移動再開。

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道中には時折カラフルな五色旗がある。これはチベット仏教の祈祷の旗でタルチョーと呼ばれるもの。よくみると一つ一つにチベット語が書かれている。ブータンのみならずチベットやヒマラヤ地域・ネパールのバックパッカー街タメル地区の象徴にもなっているものだ。

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山がちなブータンでは川釣りも禁止されており魚はインドから輸入してくるそうだ。ただ密漁する人は結構いるのだとか。

山中の道路では掃除している人達を結構みかけた。プナカにも程近い途中の村に到着。

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ここは有名なチミラカンという寺院へと続く道。入るときにはマニ車という寺の鐘のようなものを回していく。これを一度回すとお経を一度唱えるのと同じ効果があるそうだ。

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やはり外国人は多くなくて地元の人が多い。しかし, ブータンの人達の見た目は日本人そっくり。しかも服装が昔の日本のようなので明治頃の日本ってこんな感じなのかなと思ってしまう。

寺院の建物の中は撮影禁止であった。

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入る時や出る時はこのマニ車を回してから。

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参詣道には土産物屋の露店。ブータン名物の男根も売っている。このお寺は女性が参拝すると子宝に恵まれるご利益があるため, この寺院周辺にはこうしたグッズが特に売られている。

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ガイドいわくブータンでは結婚式の文化がないそうだ。また夜這い文化がより田舎の東部ではまだ残っているのだとか。

寺院前の集落。壁のペイントが面白い。男根のペイントは豊穣多産や魔除けの意味合いがあるそうだ。

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プナカのゾンへと向かう。

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直前で昼食。そしてすぐに見えてきたのが雄大な自然の中に映える巨大な城。ブータンでは各地にゾンと呼ばれる城があるのだが, ここのプナカ・ゾンはひときわ美しい。

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プナカはかつて冬の首都。夏は涼しいティンプーで, 冬は温暖なプナカにて国王が政治を摂り行ってきた。

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入城には橋を渡って入る。

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僧侶の格好も絵になるが, 一般のブータン人もここに入るときは正装しなければならないのだそうでガイドも通常の服に加えて白い布を肩にかける。

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木製の橋を渡り城へと入る。

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伝統衣装と木製の伝統建築の橋と城。

現在でも国王のセレモニーはこのプナカゾンで執り行われ, 訪問中の秋篠宮家も宿泊予定なのだそうだ。

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他の建物も統一感があって観光には良い国だ。

確かに日本のインバウンドのように観光客がどっと押し寄せると, その弊害はゴミ問題やマナー, 交通機関のパンクなど随所に表れてしまうので, 最低料金を設定して客数を一定程度抑える政策は日本も参考にすべきかもしれない。

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建物は目の前で見ると巨大。こんな山奥の辺鄙な国によくぞ建てられたと思うくらいだ。しかも城が建っているので川のすぐそば, 物資の搬入も容易とは思えない。

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ブータンは小国ながら戦争経験は結構ある国。こんな昔ながらの生活を守る国にも関わらず大英帝国の侵入を手こずらせたりと, その武勇でも知られた国なのだ。

その中心となるのがゾンと呼ばれる各地の町にある城。険しい立地に建てられたゾンを拠点とした山岳戦は多くの外敵を苦しめた。ネパールのグルカ兵といい, このヒマラヤ地域は険しい環境故にそういう性質が育まれる土壌があるのだろうか。

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川は他の大きな町とはつながっていないため船による水運は使われていないそうだ。ただ最近ではレジャー用に使われることがあるそう。

さて数キロ離れたところにある新市街へと移動。ここには一般市民が住んでいるようで3-4階建ての建物がずらりと並ぶ。

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かつて首都だったとは思えない程のどかな街。

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パロへと続く。