北方の首長国ウムアルクワインを訪問。


ウムアルクワイン博物館の中へ。


館内には昔の武器や生活の様子がわかるものが展示されている。


UAEにある7首長国の中でも最も存在感の薄い首長国といえるかもしれないウムアルクワイン。
中東地域の商業中心地ドバイ首長国、石油の湧く政治の中心アブダビ首長国、ドバイ経済圏の郊外通勤エリアで芸術文化に強いシャルジャやアジマン首長国、最北に位置して壮大な山脈地帯を抱えるラスアルハイマ首長国、東海岸の中心フジャイラ首長国。それぞれに特徴を持つ首長国の中ではエリアも小さく経済規模の小さいウムアルクワインは中々辛い立ち位置にもある。


まともな観光地といえばこちらの博物館くらいなものだが、それでも他の首長国の博物館と比べると見劣りしてしまう部分も大きい。綺麗に整備されているとも言い難い様子であった。



昔の寝室の様子。










昔の商店も再現されている。
館内の雰囲気はドバイ下町地区に昔からあるドバイ博物館に似ている。














博物館に戦車や大砲が展示されているのはUAEらしいところだ。



近くの港には廃船が停泊していた。
やはり町の様子からも廃れてきている首長国であることが伺い知れる。



ウムアルクワインでは訪れた際に街中でみかけた人もまばらであった。
ドバイやアブダビなどが世界一の何々を沢山持ち、人が集まる中で同じUAE国内にはこうして町の発展に苦しむ地域もあるのがUAEの一面であり、対外的に注目される上辺の面だけでなく、こうした実態を知ってこそ初めて国の実態を理解できるものなのだと考えさせられた訪問であった。