【ルーブル美術館】UAE街紹介シリーズ⑤Abu Dhabi編:中東の砂漠にルーブル?

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Abu Dhabiの王道観光スポットといえばザイードグランドモスク。その次点となるものは王宮など候補があると思うが最有力なのはルーブルアブダビだろうか。

フランスのパリにあって世界的に有名なルーブル美術館。実はその別館が中東にもある。その名はルーブルアブダビ。

30年間の名前の使用料金だけで4億ユーロ。建物自体の建築費用の5倍以上にもなる。それほどお金をかけてでも欲しかったルーブルという名前の世界的知名度を伴う価値とはどんなものか訪れてみた。

その外観は屋根がドーム状となっておりスタジアムのようだ。気候の良い冬季はともかくとして夏は比較的涼しくなる夕方から訪れるのがお薦め。入口までのアクセスや館内の一部が冷房の効かない外となるためだ。

荷物検査を通過して入場。ちなみに日傘も凶器となりかねないので受付で預かって貰う必要があった。

欧州や日本、あるいは中東でもペルシャやレバント地域、古代文明の存在したエジプトやメソポタミア・バーレーンなどと異なり目立った歴史や芸術文化も存在しないUAEにとって、金で買ったようなものとはいえこうした文化施設は非常に大きな存在となる。

地域柄なのか欧州や東アジア地域だけでなく中東・南アジア・中央アジア・アフリカ地域の作品も多いように感じた。

ミイラ。フランスはナポレオンのエジプト遠征で多くの美術品を持ち帰っているので、それらが同じアラビアのUAEにルーブル美術館として展示されているのは何とも不思議だ。

聖書の時代メソポタミアにあったとされるバベルの塔。

日本の屏風も展示。

世界地図と日本地図が描かれている。

当時展示されていたナポレオンの絵。

教科書などでもよう見る構図の絵だ。フランスからの借用期間が過ぎてしまったのか2023年現在では展示されていない模様。

ナポレオンの各地への遠征によりフランスは一時期多くの美術品が世界中から集まったという。

見覚えのある考える人の銅像も。

アブダビルーブルの建築物としての特徴となる大きな屋根。

アラビア文字をイメージしているのだそう。屋根といっても隙間があるし、壁はないので外の熱気が直接入ってくる。

アブダビ島に隣接するサディヤット島の端っこに位置するため、海が館内にまで。ここでは亀の飼育も行われている。

美術品鑑賞だけでなくフォトスポットとしても人気の場所だけある。

アブダビを代表する観光スポットへの訪問であった。

もう一つの代表スポットであるグランドモスクはこちらの記事がお薦め。