翌朝。朝訪れたのは眺めが良いという噂のカフェ。


遠くのドゥオモが見える。手前の建物群の屋根もいい感じだ。景色が良いだけあって人気のカフェなようで座席は結構沢山あり来た時には好きに選べたのだが、後から客がどんどん入ってきた。


このカフェCaffe’ del Veroneという名前なのだが、捨て子養育院博物館の屋上にあるスペースなのだ。2010年代のリニューアルによって設置されたのだが、昔は孤児の洗濯物を干すテラスとして使われたり、幼児の居間として活用されたいたそう。



カフェの後はミュージアム内部を見学。



サンタ・マリア・インノチェンティ病院として新生児の捨て子を受け入れるための場所として1400年代に設立されたのがその歴史の始まり。現在でも困難な状況にある子供や母親のための機関としてその創業精神を受け継いで機能しているのだそうだ。
おくるみに包まれた赤ちゃん天使のレリーフは建物外壁にもあしらわれており、建物全体のシンボル的存在だ。


ミュージアム内部の展示はやはり子供に関するものが多くて考えさせられるものが多い。カトリックの強い保守的なイタリアだからこそ様々な事情で親元では育てられなかった子供がここに連れられて来たのだろうか。


1875年までは無名の子供も受け入れられていた。その子供を建物外部から顔を見られずに置く場所がこのように残っているのだ。



一旦フィレンツェ駅へと向かう。そこからトレニタリアを利用して郊外に4駅、15分程でSesto Fiorentino駅へ。
やってきたのは陶器ブランドとして世界的に有名なリチャードジノリのファクトリーストア。



少し寂しい雰囲気というか殺風景な道を最寄駅から歩いて10分程で到着。



リチャードジノリのファクトリーストアへやってきた。1735年



陶器が沢山並ぶ。せっかく時間をかけて来たので沢山買いたかったが帰りの飛行機の重量制限もあるので、バランスを考えながら購入を検討。



色々興味深いものも沢山あったが、結局お皿とカトラリーを購入して帰った。



再び電車に乗ってフィレンツェ市内中心部へと戻る。
今晩は中心部にある小さなホテルに宿泊。案内されたのは屋根裏部屋のような小さな扉の奥にある部屋であった。決して広くはないし、鍵も古そうなタイプだったが、イタリアに来ていると何故かお洒落に感じてしまう。荷物を置いてから再び街へと繰り出す。




地元の人から口コミ評価の高かったサンドウィッチのお店で昼食休憩。
その後はフィレンツェの名産であるレザー用品を見に行こうと思って、皮革技術学校を見学。サンタクローチェ教会の敷地になるのか歴史のありそうな建物の中が学校となっていた。





建物内では作業台などを見学できるほか、ここで製作された革製品が販売されている。残念ながら気に入ったものが見つからず購入は断念。
その他にも市内中心部に点在するグッチなどブランドもののショールームや博物館を見学。























