【ぼったくり注意】インドシナ・マレー半島縦横断その4:サムイ島からプーケット島へのツーリストバス移動

thailand, phuket, koh phi phi-1451382.jpg


マレー半島南下の旅で途中に寄った

サムイ島チャウエンビーチからプーケット島パトンビーチへ

飛行機で移動する人も多いようだが, 陸路・海路にこだわって旅していたので

船とバスを使って移動した。

サムイ島ではナトン港の船乗り場にてチケットを買う事もできるようだが,

チャウエンビーチの旅行代理店で購入すればホテルでピックアップしてくれる。

チャウエンビーチからナトンまでのソンテオ代 (外国人料金) を考えれば

旅行代理店で購入してしまった方が良いと考え、ホテル隣の代理店にて購入。

f:id:snowm-blog:20180815224322j:plain

妊娠してお腹の膨らんだお母さんが店を切り盛りしていた。表示価格は600バーツだったが, 400バーツにならないかと交渉したところ500バーツにまけて貰った。

チャウエンビーチにはこのような小さな旅行代理店が至るところにある。

サムイ島からスラタニへ

翌朝ピックアップに来たロットゥに乗り込み、ナトン港へ移動

途中バス会社の拠点にてドンサック港へのフェリーチケットを配られる。

船着き場に着いたら, しばらくは地元住民達と一緒にベンチに座りフェリーがやってくるのを待つ。

f:id:snowm-blog:20180815230102j:plain

唯一ある売店はフェリー待ちの乗船客で長い列ができていたが, カフェイン中毒の自分は列に並んで, コーヒーを購入する。それから待合室の中へ入るとそこは欧米人バックパッカーだらけであった。

こうも白人ばかりだと, 日本人は地元の方々と一緒にいた方が落ち着くものである。

f:id:snowm-blog:20180815230327j:plain

ドンサック港に着いたら次のバスを探さなければならないのだが, 多くのバスが待っているため, これを見つけるのが大変であった。

他のバス会社の運転手達に何度も聞いて回りながら見つけた自分のバスに乗り込む。

スラタニにてぼったくり被害続出

プーケットは島とはいえ橋でマレー半島と繋がっているから, これでやっと目的地まで落ち着いて移動できると息をついたのも束の間。

途中のスラタニ郊外でバスが止まり, 降りろとの指示が。

なんだなんだと他の旅行者と話ししていたら招き入れられた建物は旅行会社の待合所のようであった。

次のバスが来るからしばらく待てと言われ待機。

売っていた棒アイスを食べながら待っていると, 一人一人奥の部屋へ順番に呼ばれていっていた。

何事かと不思議に思っていたら自分の名前も呼ばれたので行くと・・・

先ほどから大声でまくしたてていたおばちゃんがデスクに座っていた。

このおばちゃんがとんでもない曲者であったのだ。

デスクを挟んで向かいに着席すると宿泊地を聞かれる。

チャウエンビーチと答えると, おばちゃんいわく,

バスはプーケットのバスターミナルまでしか行かない,

その先のビーチまで行きたいなら, 追加で600バーツ払え,

との事。

プーケットのバスターミナルから目的地のパトンビーチには公共バスで数十バーツ(100円以下)である。これは明らかなぼったくりだ。

どうやら一人一人を呼び出して, 1対1の場を作っていたのは, このためだったようだ。

やんわり断ると

相手は逆上して訳の分からない事を大声で当たりちらしてきた。

そして何故かふくらはぎにしっぺをされる!

それからしばらく待つとソンテオがやって来て, 皆にこれに乗れと伝えてきた。

いやいやこれで長時間は無理だ!と欧米人バックパッカーが文句を言うと

これで行くのではなく, バス乗り場まで移動するだけだとの事。

しかし, 普通のバスでここまでやってきた我々全員は載せきれないため,

数人は待っているよう指示された。自分も待機組に回されてしまった。

こんな調子で本当に今日中にプーケットまで行けるのかと心配に思っていたが,

やむを得ず待機し, 1時間弱ほど経過した頃にソンテオが来て, 全員でこれに乗り込む。

走っている途中に同乗した旅行者達と話していると, どうやら彼らは先ほど追加チケットを購入したらしい。

皆500から700バーツほど支払っていたので,

元のバス料金から実質倍になったようなものである。

隣の人から詳しく話を聞いてみると, 最初支払いたくないと伝えたらしいのだが,

おばちゃんに買えと脅されて, 強引に買わされてしまったそうだ。

もう一人の旅行者は腕に包帯を巻いていたので,

どうしたのかと尋ねたところ,

ソンテオの後方部に立って乗っていたところ落ちてしまって怪我をしたそうだ。

南国にいると感覚が狂ってくるが, 当たり前のようにギュウギュウ詰めで, 最後部では立ち乗りしている, あの乗り物はやはり危ないのだと認識されられた。

乗っている間, 次はやっとバスに乗れると気を抜いていたのだが, 同乗者の一人が先程の場所に携帯を忘れてしまったことに気付いたようで急に運転手に合図して車を止めさせた。しばらくすると先ほどの事務所の人が原付バイクに乗って届けに来たのであった。

そうして色々ありつつも, しばらくして到着したのはバスの影も見えない謎の小屋。

f:id:snowm-blog:20180815231231j:plain

作りがきちんとしておらずプレハブ小屋のような建物だが, ここで大勢のバックパッカーが待機していた。

皆バスで連れてこられて, ここに放置されてしまったのだろうか・・。ここまで来ると, もはや今日中に本当にプーケットへ到着できるのかと不安で仕方ない。

スタッフに聞くともうすぐバスが来ると言うので,

ぶらぶら待っていると直ぐに1時間近く経過してしまった。

やっとプーケット行きと塗装されたバスが来たかと思うと, 何故か追加チケットを購入したものから, 中へ案内されていく。

自分はバスターミナルから公共バスでパトンビーチへ行こうと思っていたのだが,

待機が長すぎてバスの営業時間に間に合わないだろうし,

観光客の多いプーケットのバイタクは高いと聞いており,

また, この機会を逃したら次はいつバスが出るか分からないなと思い,

パトンビーチまでの追加チケットを購入した。

それでも先ほどの事務所で提示された600バーツからは大分下がって400バーツであった。

購入後すぐに乗り込み, 後はスラタニのバスターミナルを経由してからプーケットまで行く事ができた。

カオラック周りで行く, 少々遠回りのルートであったのだが, 道中の景色は自然が素晴らしかった。

f:id:snowm-blog:20180930143950j:plain
f:id:snowm-blog:20180930144019j:plain

プーケットに着いたのは事前に聞かされていた15, 16時頃という話から大分遅れて, 結局20時ぐらいになっていた。

正直納得しきれないところもあったが, それでも脅されながら最初の旅行代理店で600バーツ払うよりは多少ましと考え, 心を落ち着かせる事にしたのだ。

欧米人バックパッカーの中には追加チケットを払いたくないという事でスタッフと揉めているものも少なからずいたようだが, 購入しないと目的地まで行けないため, 皆最後には支払っていた

トータルで考えれば飛行機等よりはずっと安く済むとはいえ,

タイ南部の民間旅行会社のバスは何かと評判が悪いので気を付けなければいけない。

自分はこの時の教訓を糧に, 以後は出来るだけツーリストバスを使わず, 地元の人達と同じようにバスターミナルで直接チケットを購入するように心の中で決めたのである。