【サムイ島の年越し】インドシナ・マレー半島縦横断その3:バンコクからサムイへ(悪名高い?)長距離バス

thailand, nature, girl-4932624.jpg

前回の続き

カオサンへ

バンコクに到着してから一泊体を休め, バスチケットを購入すべくカオサンに行く。

カオサンは不便な事に電車が通っていないため, 激安の公共バスに乗車。

f:id:snowm-blog:20180929221044j:plain

カオサンは世界中の旅人の聖地と言われ、多くの著名な旅小説でもその舞台として度々登場する場所だ。

ただ, 年配のバックパッカーに言わせると今のカオサンは俗化が進み, 地元の人達が飲みに来るような場所ではなく, 町全体が欧米人のためのナイトクラブのようになってしまっているそうだ。

昔のカオサンに似ているのはホーチミンブイビエン通りだそう。確かにあそこはバックパッカーが集まる安宿が沢山ある一方で, 地元の人たちが夜遅くまで飲み明かすような安い飲み屋も沢山ある。

カオサンのような旅人達の場所という雰囲気がありつつも, 欧米人が我が物顔で歩くようなローカルからかけ離れた町ではなく, あくまで地元民が主役となるローカルな空気があり居心地の良さを感じられるのだ。

f:id:snowm-blog:20180929221138j:plain
f:id:snowm-blog:20180929221256j:plain
f:id:snowm-blog:20180929221314j:plain

初めてカオサンを歩いた時, 見かけた怪しいスーツ販売店や偽造証明書売りが堂々と営業していた光景は大変ショッキングであった。今でこそ浄化が進んだようだが, 昔は葉っぱで廃人になった者達も多かったそうな。

バンコクからサムイへ のチケット入手

サムイ島への移動方法はいくつかある。最も早いのが飛行機。だがこれは値段が高い。最も安く済むのは鉄道+船である。ただし, パンガン島経由でサムイ島へ行くフェリーが出ているチュムポーン駅には列車が遅れる可能性もある中で時刻表的にうまく接続できるか分からない。

時間を考えたらバス+船がよさそうだ, 値段も高くない。

しかし, インターネットで色々と調べたところ, この移動手段はものすごく評判が悪い。何故なら盗難被害が多数報告されているからだ。

方法はいくつかあるようだが, 主なものとしては・・・

夜行バスで配布する飲料に睡眠薬を混ぜておき客が寝静まった頃に手持ち荷物を持っていき, 最後部にあるトイレの中で紙幣を盗り, また荷物を元に戻すというもの。

もう一つは, バスの下に預けておいた荷物置き場に人が潜んでおり, 移動中にゆっくりと荷物の中身から貴重品を盗ってしまうというものだ。

いずれも日本人からしたらすぐには信じられないような手法だが, カオサンから出発するツーリストバスでは多数の被害報告があるのだ。

 そんな事を知っていたので使おうかどうか迷ってはいたが, 配布されたものを飲食せず, 夜間ではなく昼間のバスなら何とかなるかなと考えて, カオサンの旅行会社を訪れた。

インターネットで調べた比較的評判の良さそうな旅行会社である。

しかし, このルートのチケットは結局いっぱいであったため入手できなかった。年末年始のハイシーズンであったため翌日もいっぱいであるとの事だった。

パンガン島経由のボートとのジョイントチケットを購入する予定だったのだが, どうやら人気のルートだったようだ。

困ってしまったが, 少し移動時間は長くなるもののバスターミナルにて国営バスも出ているというネット情報を見て, 購入する事とした。

バスターミナルは電車では行けない南バスターミナルであるため, 出向くのが面倒であったからインターネットを使って購入, ファミリーマートで支払う方法にした。無事にできるか不安であったが, 特に問題なく店員に対応してもらうことができチケットを手に入れることができた。

元々カオサンからのバスチケットを購入予定であったため, カオサンに宿をとってある。夜は周辺をぶらぶら。

f:id:snowm-blog:20180929221724j:plain
f:id:snowm-blog:20180929221841j:plain

クリスマス・年越しシーズンで欧米人旅行者が集まってきているため, 道路上も踊っている人が多数おり, ナイトクラブと化している。

この通りに屋台をだしている人達はきっとかなり儲かっているだろうななんて考えてしまう。

長距離バス移動

f:id:snowm-blog:20180929221933j:plain

早朝バスに乗るため, 日の出頃から宿を出たのが, この時間帯は地元民のための時間のようだ。深夜まで宿の壁を突き抜ける音量であれだけ騒がしくしていたバックパッカー達も少なく, いても朝まで飲み続けてしまって潰れかけている人達ばかりである。。

カオサン通りのタクシーはまともな値段を提示してこないので, 一旦大通りに出て流しのタクシーを捕まえる。何台か聞いて回りメーターを使ってくれるドライバーのところに乗り込んでバスターミナルへ。

f:id:snowm-blog:20180929222143j:plain
f:id:snowm-blog:20180929222434j:plain

バスターミナルは早朝のためだからかまだ人はまばらであった。カウンターでレシートを見えてチケットに引き換える。実際に出発するバスは隣の建物に並んでいるそうだ。

乗車すると, 車内には旅行者らしき姿はあまり見かけず, 地元の人だろうか全員がアジア人であった。何故だかちょっと安心。

バンコクを出てからしばらく走り, 途中で止まったフアヒンにて, 白人も数人乗り込んできた。

この街は国王家も訪れる由緒正しき保養地である。数年前に騒がせた日本人社員旅行の団体がビーチにて全裸になった事件を思い出すと, 肩身の狭い思いをする。

乗客が揃ったのだろうか, 簡単な軽食も提供された。ツーリストバスなら身構えてしまうところだが, 国営バスなので安心して食事。

とはいえ, どこでも寝られる体質により睡眠薬がなくとも, その後は爆睡。

(もちろん窃盗被害はなかったが。)

f:id:snowm-blog:20180929232555j:plain

道は南国らしく見渡す限りのジャングルという感じだった。目の覚めるような大きな街も見かけなかった。

ある意味で一番近代的な雰囲気を感じたのは途中で止まった休憩場所かもしれない。

f:id:snowm-blog:20180929232735j:plain
f:id:snowm-blog:20180929232755j:plain

そして無事にドンサック港へ到着!結局何もトラブルはなかった。

やはり国営バスは安心だ。

サムイ島へのフェリー

f:id:snowm-blog:20180929232831j:plain
f:id:snowm-blog:20180929232950j:plain

フェリーチケットを買って向かいのサムイ島へ向かう。

f:id:snowm-blog:20180929233001j:plain
f:id:snowm-blog:20180929233028j:plain
f:id:snowm-blog:20180929233041j:plain
f:id:snowm-blog:20180929233127j:plain

こういうところで夜に食べるカップヌードルは何故だか, いつもの数倍増しに美味しい気がする。

サムイ島にて

島に到着すると宿を予約していなかったため, 宿探し。長距離移動で腰は疲れている状態だが睡眠はたっぷりとってあるので頑張って探す。

チャウエンビーチで目星をつけていたホテルは何故だか営業していなかったため, その辺のホテルに適当に入る。おばちゃんに聞くと部屋はいっぱいだとの事。

周りに他にホテルがみあたらなさそうで困っていると, 系列のホテルが空いているそうなので, バイクで連れて行ってやるとの事。おばちゃんのバイクの後ろに跨り, 中心地方向に行くと, 町がどんどん華やかに変わっていく。

連れて行って貰った宿にチェックインして, 中心部へ行くと, ちょうど年越しの花火が上がっていた。

そういえば元々は余裕をもって到着する予定だったのだが, バスが遅れたり, 宿を探したり, となんだかんだと時間がかかり落ち着いたのは結局真夜中になってしまった。

花火は長岡の花火を見てきた自分にはもの足りなさばかり募るが, 繁華街の大箱は年越しパーティで大賑わいの夜であった。

f:id:snowm-blog:20180929233358j:plain
f:id:snowm-blog:20180929233251j:plain
f:id:snowm-blog:20180929233455j:plain
f:id:snowm-blog:20180929233926j:plain
f:id:snowm-blog:20180929234010j:plain

さて明日一日休んだら, 次はプーケットである。

ホテルの二つ隣に旅行代理店があったので, そこでバスチケットがないか聞いてみようかと思い巡らし, 正月を迎えるのであった。