金曜日の仕事終わりの夜, UAEからの飛行機でバーレーンに深夜到着。
ここで見かけたのはUAEで働いていたのか遊びに行っていたのか留学でもしていたのか分からないが, 空港で娘を出迎える母親。
この母親がバリバリのアバヤ着用の保守的な恰好に対して娘は完全に髪を出していてしかもバニーちゃんのカチューシャまでしていてそのコントラストが不思議であった。
流石中東アラブ圏でも屈指の開明的な国である。
故に外国人に対しても偏見が少ないのが良いところでもある。
UAEではあまり見かけないのだが ,バーレーンでは街中でアラブ人と外国人が一緒に歩いている光景をちょいちょい見かけるのであった。


空港からはバスに乗ろうかと思ったが, なかなか来なかったためタクシーに変更する。
これが驚くべき事にドライバーがバーレーン国民である。
いやバーレーンに来たのだからその国民が運転手をしているのは当たり前だろと思われるかもしれないがUAEやカタール・クウェートなど石油が潤沢な湾岸諸国においては現地国民は肉体労働に従事する者が少ないためまずみかけない光景なのである。
しかも更に驚いたことにはぼったくって来たのである。
ドバイではそんなしょうもない小銭稼ぎのために民族衣装のカンドゥーラを着ながら嘘をつく者など全くいないので完全に油断してしまい、不思議なテンションの高さのあまり思わず倍近い金額を支払ってしまった。しかも現地通貨を持ち合わせていないのでわざわざATMまで案内してくれた。
それとは関係なくこっちは純粋な気持ちで珍しいカンドゥーラドライバーと一緒に写真を撮りたくて写真をお願いをしたのだがぼったくろうとしているという後ろめたさが働いているのか全然記念写真に応じてくれれなかった。


マナーマの隣町に宿泊した翌朝マナーマ市街を観光に行く前にまずはバーレーン南部へ向かってみる。
最初に訪れたのは石油博物館。
今でこそ中東の湾岸地帯は世界有数の石油産出地域として知られるが, その最初の発見がこの島であった。



向かっていく途中には鉄管など関連設備が広がる。


そして到着したのがOil Museum
が、扉が完全に閉まって鍵がかかっている。


周りにいた人達に聞いてところ
どうやら中へ入るには予約が必要であったようだ。


仕方ないので建物の周りを少しだけうろうろしてから移動することとした。
でもタクシーでここまで来たのだがこんなところで放り出されても帰る手段がなかったからちょうど良かったかもしれない。
乗ってきたタクシーと交渉して短時間で済ませるからここで待っておいてもらうようにした。


これが中東湾岸地帯で最初の油井だそうだ。


これが掘削監督官の小屋。実際には使い古されているであろうにも関わらず、綺麗に補修されているようだ。


その次には生命の樹へ。
中東の国へ寄ってからバーレーンへ行くとよく分かるのだが
この地域は砂漠ばかりなのにも関わらずバーレーンは自然に生えてるであろう樹木がよく目立つ。



そして砂嵐も凄い。最初見ていた時は気持よい風が吹いている程度だったのに、すぐに強風に変わってしまい周りで見ていた人達も皆車の中へと一目散に退散してしまった。
この砂嵐もどうやらバーレーン名物のようだ。



生命の樹を見学した後は首都のマナーマへ戻る。
マナーマへ戻っていく途中にはアルミニウム工場などもあった。
原油生産のみならず加工製品にも力を入れているのだろう。



マナーマ市内にある国立博物館へやってきた。



バーレーンの昔ながらの生活の様子がジオラマによる再現や写真で分かるよう展示されている。



男性からすると今でもなかなか見られないムスリム女性の結婚式。
今でこそ黒いアバヤが湾岸アラブ諸国の基本的服装となっているが、これらの写真から昔はカラフルな服をよく着ていたことがよく分かる。




バーレーン島ではメソポタミア文明とインダス文明の中継地としてディルムン文明という古代文明が栄えた歴史があり、その遺跡も世界遺産として残っている。


カフェで一服してから市街中心部の市場へ向かう。