やってきたのはUAE北部ラスアルハイマ首長国。オマーン山脈が連なる山岳地帯だ。

丘のふもとにぽつんとそびえるホテルなのか廃墟なのかどっちつかずの建物を横目に山の方へと進んでいくと。。
そこには広大な峡谷が出現。
いわゆるWadiと呼ばれるもので雨が降った時にだけ水が流れるが、普段は渇水状態の枯れ川だ。
とはいえこれほどの規模のものは山まで来ななければ見られないだろう。
峡谷を横目にセダンの普通乗用車で更に上へと登っていく。
路面状況は基本的に硬い岩でゴツゴツしているのだが、時たま砂が少し溜まっている場所もある。砂があるとタイヤがスピンしそうで危ないが、無ければ無いで上下に激しく揺さぶられながら進まないといけないので運転が難しい。
やはりトヨタのランドクルーザーなどオフロードに強い車で走るべきところだろう。
一番標高の高いポイントを過ぎて、山を降りていくと集落を発見。
村内では家畜がほぼ放し飼い状態。
こんなところに家畜泥棒はいないだろうし、訪れる人もめったにいないだろうから迷惑にもならないのだろう。
道中電線らしきものを見かけたので何かしらの施設があるのだろうとは思っていたが、まさかこんな山奥にまで人が生活する村があるとは思わなかった。
しかも一時間にも満たない滞在時間の中で通り過ぎる車をみかけるなど人の暮らしを感じさせられた。
村の更に奥にまで道は続いていそうだったが、きりがないので今回はここまでとすることにした。
来た道を引き返して戻っていく。
登りよりも下りの方がカーブでハンドルやブレーキがきかなくなり事故になるリスクが高いので慎重に運転しながら進む。
行きの際に見た峡谷が見えてきた。
そしてラスアルハイマへと戻った。
色味のない世界観の中で太陽の灼熱をより感じながら道を進むのが冒険的で面白かったが、何よりも山上に人が生活する集落があるというのが衝撃的な今回のドライブであった。