とある日の朝, 横須賀を訪問した。
目的はフェリーに乗船して猿島に渡る事だったが, 駅から歩いて港へ到着した時には既に長い長い行列が。
横須賀は軍港の町である。
日露戦争の戦艦三笠が保存され海戦を指揮した東郷平八郎の銅像が立つ三笠公園を横目に列に並ぶ。


列には100人近く並んでいた印象だったが, ハイシーズンだったためかフェリーが時刻表と関係なく頻繁にピストン輸送をしていたようで30分も待たずに乗船。
大きくはない船にのりこみ出航した。
隣の桟橋には自動車輸出用であろう大型カーフェリーが停泊。


もはや海外の方が船に乗る機会が多いので, 日本で船に乗ったのは何年も前に広島の呉を訪問して以来だ。
猿島は横須賀市の南東約10㎞に位置する。



島のビーチを眺めながら30分ほどで猿島へと到着。
桟橋から歩道橋を通って島内へ。
入り口の売店にてかき氷。


猿島は幕末に東京湾を守るための砲台場が日本で初めて作られた島である。
今フジテレビのあるお台場と同様に台場だったのである。
島内の岸壁を掘って煉瓦で覆われた要塞跡は国の史跡に指定されている。
当時の煉瓦製法では温度などが均一でなかったため結果として色にばらつきがあり外観の特徴となっている。
ジャングルっぽいのに要塞化されている独特な景観だ。


島には海水浴客も多いのだが, 釣り客も多い。
桟橋とは反対側の岩場が釣り人のエリア。


小さな海水浴場に人が詰めすぎてあまりゆっくりはできないようだ。シーズン中にこの島を訪れるのなら朝早くに来た方が良さそうだ。



最後は横須賀カレーでしめる。
横須賀は明治時代から日本の海軍基地として発展し、明治22年(1889年)には横須賀海軍工廠が設立され、そこで働く軍人や技術者たちが、欧州からカレー文化を取り入れた。当時のカレーは、主にイギリスのカレーライスやカレースープが軍艦内で提供され、その後、地元の飲食店に広まったとされる。また戦後米軍基地にいるアメリカ人兵士が日本に持ち込んだカレーライスが日本全国に広がるきっかけとなった。
有名なベンガルという横須賀中央駅に近いカレー屋にて目玉焼き・ウィンナー付きでおふくろの味ともいえるようなほっと安心するカレーは絶品であった。