ドバイ万博でも注目のパビリオンであるサウジアラビア館。
サステイナビリティとオポチュニティーエリアの間の大通りに面した好立地にインパクトのある見た目の建築デザイン。鏡のような建物の屋根が斜めに突き出るスタイル。
サウジアラビアの首都リヤドは2020年のドバイ、2025年の大阪に次ぐ、2030年の万博開催地(当時は候補でありドバイ万博開催後に決定)でもあり、UAEとは兄弟のような隣接国でもあってかかなり力を入れてきている様子。



斜めに突き出た屋根の付け根が入り口となっている構造。ジグザグのスロープから地下へと降りていく。


そして入り口部には円柱型のものがあると思ったら、上から雨が制御されて降ってくる仕組みだった。



時折雨が止むタイミングで出たり入ったりする訪問者達。
ところがタイミングを間違えて雨がひっかかってしまったり諸に直撃を受けてずぶ濡れになってしまう人が続出。タイミングを推し量るのが難しいかったようだ。



自分自身でも出入りしてみようと試みたが、タイミングが難しく水を浴びてしまった。



滝の隣の大部屋では横に長いスクリーンでサウジアラビアの紹介が。



エスカレーターで上のフロアへとあがる。
この長いエスカレーターが面白くて両壁は古代遺跡をイメージしたデザインとなっており実際の生活も人々が投影されて展示される。



エスカレーターで上のフロアへとあがった大広間ではレンズ状のスクリーンに映像が映る。サウジアラビアの様々な景色が映し出された。


砂漠や遺跡の光景から。


メッカの巡礼の様子まで。


また別のエスカレーターで下のフロアへと降りる。天井から不思議なライトでで照らされて両面の壁は未来都市が映し出される。


最後の部屋には不思議な球体の展示。


この球体が様々な色や模様へと変わっていく宇宙のような空間。


まるで惑星のようだ。


出口。ちなみにサウジアラビア館の隣はパレスチナ館。こちらも色んな意味で注目のパビリオンである。


モビリティエリアにあるオマーン館。周囲の他のパビリオンと比べるとこじんまりとした造りにも見えるきのこのような形の建物。


付け根部分から建物内へと入っていく。中の円形広間はシックで和モダンの雰囲気。盆栽のような何かもある。


広間の周りにはオマーンの砂漠にところどころ木が生える様子が。



階段で上のフロアへと上がる。階段も近未来的雰囲気でデザインされている。




ランタンが吊るされる中にモニターがいくつか吊るされていてオマーンの紹介動画が流れる。


遺跡のようなトンネルをくぐっていくと・・



ちょっとしたシアターの部屋となっていた。




最後は階段を降りて出口へ。
最後が階段となっているパターンはよくあるのだが、他のパビリオンだとこの部分だけ無機質になっていることが多い一方でオマーン館では階段も緑でデコレーションされていて、終始美的センスを感じるパビリオンであった。



イエメンパビリオン。



規模は小さ目だが、なかなか興味深い展示もあって人気も結構あった。



イエメンでは脇差ともいえる刀。地方の有力者は刀を差す伝統が残っている。他にもブータンなど古くからの伝統を遺す国で見られる文化だ。


さて中東湾岸諸国編最後の国は地元のUAEパビリオン。


流石に地元だけあって万博内でも国別パビリオンでは最大のパビリオンである。
いつもこんでいて普通に列に並ぶと数時間待ちとなってしまうため、あらかじめ万博専用アプリを通して時間予約しておいたが、時間通りにいくとほとんど待つことなく入場することができとても快適。


ただしUAEパビリオンは二重待機構造となっている。
最初の待機が終わると整理券のようなものを渡され、番号が呼ばれるまで待つこととなる。


整理券待機は待機エリア内でパフォーマンスも行っているため、あまり待つストレスもなく過ごすことができた。


整理券番号が柱にスタイリッシュに表示される方式。


万博のメイン会場であるアルワスルプラザが見える。UAE館はメイン会場のすぐ隣に位置する。夜中はすごく奇麗にライトアップされる。


UAE館の正面から見た雰囲気は荘厳だ。


建物内へと入る。中には本物の砂漠の砂が山のように盛られている。砂の山の上には文字や昔の写真が映し出される。




投影されているメッセージはシェイクザイードなど国の偉人のもの。
途中に床を歩く足の動きに合わせて地面が光って反応するエリアがある。



砂にスクリーンが埋まり動画が映る。
更に奥には多数のスクリーンに国の歴史的映像が展示される。



しかもこのスクリーンの裏にはガラス張りの四角柱構造の中に砂がたんまり溜まる。


クライマックスはこのシアターの部屋。
映像が始まると砂漠の上を一人で歩く少女。一見画面の大きなただのシアターに見えるのだが・・・


見上げるように正面の映像を見ていると、いつの間にかシアターの座席がまるごとそりあがっていく。
なんというおおがかりな作り。


観覧後に外へ出ると既に上のフロアに移動している。映画をみながらフロアがいつのまにか変わるなんて開催国とはいえ一体いくら金をかけているのだろうか。果たして日本が2025年大阪万博で世界を驚かせるような展示をできるかどうか見ものである。




開催国だけあって流石の力の入れようだ。規模や人気・装置の複雑さ・大掛かりな仕掛けが施された劇場など申し分ないパビリオンである。
総合して中東湾岸諸国は地元だけあってどこも何かしらに力をいれてきている印象であった。
イラン
・規 模:★★★
・美しさ:★
・内 容:★
・人 気:★★★
バーレーン
・規 模:★★
・美しさ:★★★
・内 容:★
・人 気:★
カタール
・規 模:★★
・美しさ:★★★
・内 容:★
・人 気:★★★
クウェート
・規 模:★★★
・美しさ:★★★
・内 容:★★
・人 気:★★★
サウジアラビア
・規 模:★★★
・美しさ:★★★+
・内 容:★★★
・人 気:★★★+
オマーン
・規 模:★★★
・美しさ:★★
・内 容:★★
・人 気:★★★
UAE
・規 模:★★★+
・美しさ:★★★
・内 容:★★★
・人 気:★★★+