チェンマイにてバイクを借りてランプーンへ移動。目当ては、
ランプーン街道と称されるヤーンの巨木が連なる並木道
チェンマイ市内旅行者が集まるローイクロ通りのレンタルバイクショップにてまずバイクを一日借りる。レンタル料金は一日200バーツ。
チェンマイ市内は一方通行が多いため、ある程度地図を頭に入れてから移動する必要があるが、ローイクロ通りからピン川を渡ったところを右折するだけでランプーンまで行く事ができるので迷うことはない。

出発後すぐにランプーン街道に入れたが、並木道の前に途中の市場で朝飯を済ませる。


タイでは市内中心部からちょっと外れた場所にこのような屋根付き市場をしばしば見かける。国王の写真が飾られているのもタイならではの光景だ。おそらく以前は前国王の写真が掲げられていたのだろう。
こういった観光客がめったに寄り付かない市場は地元値段で買うことができるので、面倒な交渉もなくリーズナブルで嬉しい。
ランプーン方面へ南下していくと直ぐに巨木の並木道があらわれる。

ソンテウが走る二車線道路を挟み、天高く伸びるヤーンの巨木が道の奥まで連なっている。
これほど背の高い木々が連なる様子は圧巻である。たまに走る大型トラックの何倍もの高さである。
熱帯タイの陽射しは強いが、巨木が日陰を作ってくれており、ずっと過ごしやすくなる。
かといって木々の間隔はそれなりにあり、枝の位置が高く、木の高さの割には葉っぱの量が少ないからか、日本の日光杉並木街道のような薄暗い鬱蒼とした雰囲気はない。

途中でCafe Amazonを見つけたので, 立ち寄ってカフェインチャージ!
Cafe Amazonはタイで一番店舗数の多いチェーン店で国営石油会社が経営している。
そのためかStarbucksのように街中よりも, ガソリンスタンドに付設されている事が多い。値段はスタバのように高額ではなく, 地元値段なのが有難い。
しかもこの店舗はテーブルがガラスになっていて, 下に花が敷き詰められており, お洒落だった。


ソンテウやサイドカー付きのバイクも頻繁に走る南国らしい並木道であり、世界の絶景道路写真集などでも紹介される道だから、走っているだけでも楽しい。
しばらく走っていたが、自分のように途中で写真を撮っている旅行者の姿は見かけなかった。まだまだ旅人には知られていない光景なのであろう。
発展途上のタイではこれからもどんどん自家用車が増え、インフラ増強も必要となっていくだろうが、なんとかこの並木道を未来へ保存していってほしいものだ。

しばらく走り、チェンマイから20-30kmほど行くとランプーンの市街エリアへ辿り着く。郊外の小さな市場も地元民で賑わっていた。
https://hatenablog-parts.com/embed?url=https%3A%2F%2Fwww.thailandtravel.or.jp%2Fareainfo%2Flamphun%2F
ランプーンの歴史
このランプーンの町はかつてハリプンチャイ王国の首都として栄えた。
まだラオスやライの主要民族であるタイ族 (小タイ族やラーオ族)が現在の中国から南下してくる前の時代であり, ハリプンチャイ王国は少数民族であるモン族の王国として栄えたのだ。
その後はクメール族との戦争やコレラの流行を経て, タイ族のラーンナー王国創始者であるマンラーイ王の攻撃により陥落したのである。以降はラーンナー王国が現在のタイ王国北部地域の基礎をチェンマイを中心都市として形作っていき, ランプーンも首都チェンマイの衛星都市として発展した。
チェンマイの象徴である広場に建つ三人王像の中心に立っているのが, マンラーイ王である。


バンコク・チェンマイ間の夜行列車で移動すれば途中でランプーン駅 (写真) に止まるのだが、この町で降りる旅人は少ないだろう。しかし、この並木道は一見の価値があるので、是非チェンマイ訪問者には足を運んでいって貰いたいものだ。
タイ族が南下してこのタイ北部地域を形作っていった一方で, それ以前に支配したモン族はミャンマーに拠点を移してゆく事になる。
しかしながら, モン族はタイ王国の山岳部にも少数民族として残った者達がおり, チェンマイ郊外にもモン族の村が存在するのだ。
ランプーン市内にあるハリプンチャイ国立博物館を見てからは, この村を見に行く事とした。
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