【黄金市場】UAE街紹介シリーズ①続ドバイ編:三大スーク

スーク地区デイラへ

ドバイと聞くとキラキラで近代的なイメージがあるが、昔の面影が残る地域もある。
今回はその中でも、アラビア語でSouk(スーク)と呼ばれるマーケットを散策。

場所はドバイで最もディープなエリアであるディラやバール・ドバイにある。

近くには世界一大きな額縁といわれるドバイフレームもある。

ドバイの金持ち在住者の中には古くからあって労働者階級の多く住むこうした汚めのエリアを敬遠するものもあるが、そもそもドバイの歴史的経緯を考えれば、むしろこういった地域が本来のドバイの姿ともいえるのだ。

短時間の観光となり買い物はしなかったが、古い歴史のあるテキスタイルスークやゴールドスークの街並み。

ゴールドスークに向かう間、ハーブスークを通るが香辛料の香りもした。

香辛料がどうして貿易で重要視されたのか。
香辛料には肉や魚の腐敗を防ぐ効果があるそう。食べ物を保存する目的で腐りやすい砂漠気候地帯において非常に重要な役割を担ったそうだ。

そして、香辛料は特定の気候でしか生産できなかったことから、アラビア商人は莫大な利益を得たそうだ。こんなに種類があるからこそ、カレーにもたくさんの味付けがあるんだと納得。


ゴールドスーク

いよいよ有名なゴールドスークに到着。
このときにはすでに汗びちょびちょ。

甘いマンゴージュースを飲んで栄養補給しながら進むのだが, 冷たい飲み物がしみる。
そしてキラキラのゴールドに目が眩む。

場所によっては観光客向けになっているところもあった。
客引きがしつこいお店もあり、値切り交渉は必須なよう。

こんなアクセサリーも。全てゴールドでできていることにびっくり。
アバヤ(全身を包む黒いコートのようなドレス)の下にこれを身につけているとは。。

スーク地区の路地裏。
人通りの多い地域でも一歩路地裏へと入るとなかなか怪しい雰囲気が漂う。

シャッター街となっている通りもあった。

バールドバイへの渡河

ディラから対岸のバール・ドバイ地区への運河を渡るため波止場へ。

 

このあたりには観光用のディナークルーズ船も多い。
といっても船自体は屋形船を少し大型にしたようなていど。

波止場に無数にあるアブラと呼ばれる小舟で対岸へと渡る。

美しい夕日。

船は満席になると出発。1ディルハムで運んでくれる。

本数は多いので、途中で多くのボートとすれ違いながら。

対岸のバール・ドバイには三代スークの一つであるオールドスークがある。
こちらも観光客のたくさん集うスークだ。

乗船時間は10分ほど、到着時の大きな揺れに注意が必要。 

オールドスーク

対岸は船着き場を降りてすぐの場所がオールドスーク。両サイドに小店が並ぶ。店の前に立つ店員は見つけるや否や日本語で話しかけてくる。
「こんにちは〜ちょっとまってちょっとまってお兄さん。かっこういいね。かわいいね。日本、愛してる。」

ありったけの日本語で客引き。
思わず笑って、すぐ日本人ってバレてしまう。

ジュメイラの方には綺麗に改築されたスークもあります。
昔ながらの風情が失われていくのは少し寂しいところ。

アブダビにもかつては昔ながらのスークがあったそうだが一掃されてしまいもったいなく感じる。
新しい世界一の建築物とともに歴史的な建物が保全されることを願っている。