【ホーチミンからプノンペンへの国境越え】インドシナ・マレー半島縦横断その2

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そしてプノンペンへ

プノンペンにはまだ明るい時間帯に到着し, ベトナム南部とカンボジアの距離感の近さが感じられると共に文化的な類似性も感じられた。

到着してから案の定トゥクトゥクからの誘いを沢山受けたが, 先ずは自分の足で歩いてみる事とした。セントラルマーケットまで歩くのだが, やはり東南アジアでは暑さが厳しく, 歩道もしっかりと整備されていないため, 障害物も多いところを歩くので, 余計に時間がかかり, 汗がどんどん噴き出してくる。

少し迷いながらもセントラルマーケットそばにあるホテルへチェックインしようとする。

プノンペンの様子

やっと両替を済ませて, 中心部で見つけた路上屋台にて地元の人達と肩を並べてご飯を食べる。

宿泊したホテル周辺は昼間はマーケットが開かれているため, 人の往来も多く賑わっていて危ない雰囲気はないのだが, 夜中になると相変わらず人は沢山いるのだが, 照明が全くないため, 危険な香りもある。

女性なら間違いなく一人で夜間歩くべきではないだろう。

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そんなプノンペンだが, ゴミ収集は日本より進んでいるかもしれないと思った。日本だと人力でゴミ置き場に集められたゴミ袋を収集車に放り込んでおく方法が見られるが, ここでは巨大な収集車の後ろにゴミを集めた小さなコンテナを置いておくと, 機械の力で持ち上げられ自動的に吸い込まれていく

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しかし, なにぶん作業を行っている夜間の照明が不十分なため, 異様な光景にもみられる。

こういったインフラの未発達な状態は発展途上国において, しばしば見られる問題でもあるのだが, プノンペンの興味深いところは上水道が非常に良く運営されており, 飲むことができるレベルなのである。海外では先進国であっても日本以外に水道水を飲むことができる国は限られる中で, 発展途上国にあってこういった状態なのは奇跡的といえるだろう。この水道整備に尽力した水道公社は本当にすごいと感じさせられた。この水設備技術供与には日本も海外支援として携わったのだとか。

プノンペンを観光

翌日はトゥール・スレン博物館や国立博物館, また市場を見て回り, 観光をした。

市場では食料や宝飾店の外にも, 縫い物や財布などを作っている職人が手作業をしている様子も見られた。

食肉類は頭が生々しくそのまま売られていたりとアジアらしさが見られる。

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プノンペンのトゥクトゥクは結構外国人慣れしているのか, 料金を3ドルなど高めに提示してくるため, 一々交渉しないとならないのが面倒である。一つ一つは少額でも繰り返し利用していると結構な額になるため, 最後の方は1ドル程度で乗せてくれるバイクタクシーを使うようになっていた。 

夜には前日に21ドルで購入しておいたバスチケットを握りしめて, ホテルから歩いて5分のところにあるセントラルマーケット横のバスターミナルへ向かう。この間もやはり灯りが全くなく, 商店もあまりないため, 目を暗闇に慣らせながら歩かなければならない。

プノンペンからバスでバンコクへ

バスターミナルには余裕を持って到着したので, 近くの雑貨品で購入した食料などをつまみながら待つ。基本的には地元の人が中心のようだが, 時折バックパッカーのような旅人も見られた。

なおプノンペンからバンコクへのバスはオルセーマーケットからも18ドルと多少より安く出ているため, 宿泊場所によってはこちらの利用も考えると良いと思う。

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30分程待っていると, バンコク行きのスリーピングバスがやってきた。一人一人が横になれるように細長いスペースが割り当てられており, 二段式の上下となっている。カーテンもあってパーソナルスペースも確保されており快適である。

(斜め前のお嬢さんも大はしゃぎ!笑)

自分の席は下の階であった。走りだすと揺れはあるのだが, ふかふかのシートで横になれるため, 日中の疲れもあってよく眠る事ができた。

(どこでも寝られる体質なのだが)

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国境にて

朝太陽の光で起きると, 既に国境のポイペトへ到着したところであった。バスから出ると多くの乗客はここが終点であったのか, 方々に散ってしまったのだが, 一部の国境を越えていくものたちと一緒に下写真に写っているバイクのサイドカーに乗って国境へ向かう。

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到着すると, 見覚えのある国境の風景。すぐさま出国審査の小屋へ入ると, まだ早朝だからか人はあまり並んでいなかった。

列に並び出国を済ませると, 以前に通った道を歩いていく。以前アンコールワットからタイへ渡る際にも利用しており2回目なので, あまり注意深く観察していなかったのだが, これが後のトラブルへと繋がってしまった。

タイへの入国審査はものすごい長い列と化していたのだが, 1時間程たったろうか, ずっと待ちやっと入国審査へ辿り着いたと思ったところで入国カードはどうした?と聞かれた。

そこでそういえばいつも入国する時に書いていたなと思い出し, 列に並んでいる人々がそれを手にしていることを理解したのだが, 自分はいつの間にかカードを配っていた場所をスルーしてしまったようだ。

持っていないと伝えたところ, 戻れと言われ, 入国審査所へ入る階段のところで配布している人から一枚貰った。そしてもう一度列に並び二度目の審査で無事に入国する事ができた。そこでほっと一安心したの間つかのまバス乗り場まで行くと,

誰も待っていなかったのだ

他のバス会社のスタッフらしき人達に聞いてみると, どうやら入国審査に時間がかかりすぎたのか自分のバスが既に行ってしまったようだ。

こんなところに取り残されたショックに襲われつつも, どうしようかと途方に暮れているとバス会社の人が見つけたくれた。どうやら予定のバスは行ってしまったそうなのだが, 次のバスが1時間後くらいに出るという事だった。これでようやく安心する事ができた。

結局2時間以上待ったのだが, ようやく出発の時間となりバンコクへ向け出発することができたのだが, 乗車する際にきっちり料金は徴収されてしまった。

入国トラブルは自己責任という事だろうか。それなら他の会社のバスに乗っていけば良かったなとモヤモヤした気持ちも抱えつつ, もうずっと待っていたので今更他の手段に変更する気持ちも起きず, 素直に(それでも値切ったが)支払って乗る事とした。

乗ってからは流石ロットゥ, 電車やバスとは比較にならないスピードでぐんぐん進み, ものの3, 4時間程で到着する事ができたのであった。

この後, タイ国内を南下していくのだが, 南部で利用したバスでもトラブルが起きた。思えば他の国での移動でトラブった事はない自分にとって, タイでの移動は鬼門なのかもしれないと自戒するのであった。