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海外生活が始まった頃、私は「数年もいれば自然と海外の友達なんてできるだろう」と甘く考えていました。だって、ここはアラブ首長国連邦!すぐ友達もできるだろう、と根拠のない自信がありました。
でも実際には、朝起きてから寝るまで話す相手は夫だけ。
日によってはスーパーのレジのおばさんとちょっと英語で喋るくらい。
1日の英会話がHow are you?とDo you need a plastic bag?くらいしかない日も…
「このままじゃマズイ!」と思い、意を決して行動範囲を広げてみることにしました。
海外に住むからには、日本人の友達だけじゃなくて、いろんな国の人とも知り合いたい。
せっかくなら語学力も伸ばしたいし、文化も知りたい!そんなちょっとした野心(?)と、ほんの少しの勇気で、私の「10カ国の友達プロジェクト」が始まりました。
その結果、今ではロシア、イギリス、アイルランド、シリア、パレスチナ、アメリカ、レバノン、パキスタン、イラン、韓国、フィリピン、スリランカ、インドなど、10カ国以上の友達ができました!
友達といっても、挨拶程度の関係から、家を行き来するほど仲良しの人までいろいろです。
留学生や働いていれば、学校や職場といったコミュニティから自然と友達が増えます。
でも、駐在妻としての生活はちょっと違います。
専業主婦として家にいる時間が多いと、職場や学校のような「決まった場所」がない分、友達を作るのには工夫が必要でした。
そこで公園や習い事、地域のイベントに積極的に参加することで、自分の居場所を探しました。
一番効果的だったのは「ママ友」です。
公園やプールに行くと、子供を通じて自然に話が始まります。
そこから「プレイデート」と呼ばれる子供同士の遊び会やお誕生日会に誘われる機会が増えました。
同じ状況だから、「保育園のこと、夫のこと、自分のキャリアのこと・・」話題がつきません。
ちょっとしたお菓子やおもちゃを持っていくと、話が弾みやすいと感じました。
UAEは多国籍なので、日本の文化に興味を持つ人も多いと感じます。
例えば、抹茶のチーズケーキを作って差し入れたり、折り紙をギフトにして渡すと、とても喜ばれました。
共通の目的を持つ人が集まるので、自然と会話が生まれやすいです。
アラビア語や英語の先生とはもちろん、クラスメイトとも地域のおすすめレストランやお店の情報交換ができて楽しい場所でした。
クラスメイトの一人とは、料理の話題が弾んだことで家を行き来しながらその国の料理を教えてもらっています。
韓国料理教室や陶芸教室、アート教室など、趣味を通じても友達ができました。
黙々と個人作業の絵画教室よりはチームで行うスポーツなどの方が会話が生まれやすかったです。
UAEには「Meet up」というアプリもあります。
(ちょっと出会い系の要素が強いこともあるので、一人で参加する際は注意が必要です。)
またそうしたイベントでは、インスタグラムを名刺がわりに交流していました。
実は、私は英語が得意なわけではありません。
言いたいことは簡単な英語で伝えられるけれど、ネイティブ同士のスピーディーな会話にはなかなかついていけません。
でも、友達を作る中で気づいたのは「語学力以上に会話の中身」ということ。
例えば、韓国人の友達は、英語があまり得意ではなく、いつも翻訳アプリを使いながら話しています。
だから会話には時間がかかるけれど、それでも一緒に過ごす時間はとても楽しいんです。
なぜ楽しいのか考えてみると、彼女の会話にはいつも“理由”があるからだと気づきました。
「このレストランはおすすめだよ。オーナーが親切で子供の面倒を見ながら食事ができるし、○○店より野菜のメニューが多いから助かるの。」
と、ただ「おすすめ!」というだけじゃなく、その理由までしっかり話してくれます。
それがとても魅力的で、彼女らしい視点だなと感じています。
これは昔、留学前に先輩に教えてもらった方法。
英語がどうしてもわからなかったら、一つでも聞こえた単語を繰り返すことと日本語以上に声を大きく話すこと。
会話の中でなんの話かよくわかんないけど”○○restaurant”, と聞こえたら”○○restaurant”と聞き返すようにしていました。すると、相手がさらに詳しく説明してくれるのです。
自信がないと声が小さくなてしまうけど、適当に自信満々に英語を話すことも気をつけています。
この方法のおかげでなんとか少しずつ会話が繋がっているかなと感じています。
それでも英語はまだまだ。
いつか英語でユーモアが言えるようなレベルに到達したいなぁと思っています。
英語勉強についてはまた書き記したいと思います。
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